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花粉症対策~つらい症状を和らげるために~

2017.03.13.

 

こんにちは。アキュリート祐天寺です。
3月に入り、いよいよ花粉の季節が本格的にやってきましたね。

 

今回のブログでは、花粉症のメカニズムやアレルギー症状を和らげるための方法・対策についてまとめていきたいと思います。

 

結論から述べると、鍼やマッサージで定期的なケアを行っていると、身体の免疫力が高まり、アレルギー症状の緩和に有効と考えられていますので、興味のある方はぜひお読みいただければと思います。

 

鼻詰まりや目の奥の違和感、頭痛などは、頭にあるツボ【上星】や鼻の横にあるツボ【迎香】への鍼治療とヘッドマッサージでかなり楽になりますので、つらい症状にお悩みの方はお試しください。

 

それでは、まず簡単に花粉症が起こるメカニズムについて説明していきます。

 

【花粉症が起きるメカニズム】

スギやヒノキ等の花粉が体内に入ると、まず異物を認識する樹上細胞やマクロファージといった細胞と出会い、花粉抗原に対する情報を免疫機能を司るリンパ球・ヘルパーT細胞に送ります。

ヘルパーT細胞が花粉抗原の情報を同じくリンパ球のB細胞に送られると、B細胞が抗体(スギ特異的IgE抗体)を作り出します。

作られた抗体が、目や鼻の粘膜に多く存在する肥満細胞にくっつく事で抗原抗体反応が起こり、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質を放出。

ヒスタミンは知覚神経や涙腺を刺激する事でくしゃみや鼻水といった症状を起こし、またロイコトリエンは血管を刺激して拡張させる為、鼻粘膜周囲の組織が浮腫む事で鼻づまりが起こります。

 

 

【症状を悪化させる要因】

花粉症やハウスダストなどのアレルギー反応については、簡単に言えば、免疫反応が正常に働いてない事が原因と考えられます。

花粉やハウスダストなど、本来であればそこまで異物として反応する必要のないアレルゲンに対して、ヘルパーT細胞が過剰に反応している状態=免疫力が低下している状態とも言えますが、これには、食生活の乱れ・運動不足やストレス過多などのライフスタイルが大きな要因として関わっていると考えられております。

また、生活環境の変化でアレルギー体質の人が増えた事も一因として考えられています。

 

・住環境の変化
高層マンションなど気密性の高い住環境でダニやハウスダストなどのアレルゲン増加。

・大気汚染の悪化
車の排気ガスやPM2.5など汚染物質の増加。

・食生活の欧米化
肉食中心の食事=動物性たんぱく質の摂取過剰でアレルギー反応を向上させるアラキドン酸が増加。

これらのような生活環境の変化に加え、食生活の乱れ、運動不足やストレス過多などの生活習慣がアレルギー症状の悪化を招くことになると言われています。

 

また、運動不足や慢性的なストレスは自律神経のバランスを乱す事にもつながり、花粉とは別の寒暖差アレルギー引き起こす事で症状悪化につながります。

 

※寒暖差アレルギーとは
寒い場所から暖かい場所に移動すると、身体の血管が急激に拡張され、血管周囲の細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出。その結果、身体のかゆみ、鼻のつまり、などが起こると考えられてますが、普段から自律神経のバランスが乱れていると症状がひどくなる事もあります。

 

加齢による筋力低下が大きな要因を占めていると考えられますが、適度な運動がストレス緩和を図り、また筋肉がしっかりついてくると全身の血行が改善し、熱の産生にもつながってくるので冷えを改善する効果が期待できます。

 

 

【症状を緩和させるために】

上記の通り、花粉症のメカニズムやアレルギー症状が悪化する要因について書いてきましたが、花粉症の症状緩和させるための大事なポイントは、対症療法としてアレルギー反応を抑える薬を服用しながら、長期的な視点で生活環境などライフスタイル改善していくことだと考えます。

鼻づまりで息苦しい、くしゃみが止まらない、目が痒くて腫れる、など、
症状がひどい時には仕事も手につかなかったり、夜も眠れないなど日常生活に支障が出てしまいます。
そのような場合は、即効性のある抗ヒスタミンや抗アレルギー薬、ステロイド点鼻薬などを使用しながら症状緩和を図るのが一番です。

その他、根本的な体質改善を図るために以下の内容が効果的と考えられていますので、紹介していきたいと思います。

 

①しっかり睡眠をとる
睡眠不足だと免疫反応が低下します。また自律神経のバランスも乱れ交換神経が優位の状態が続くため、アレルギー症状を悪化させる要因になると考えられます。

 

②野菜など食物繊維やヨーグルト等の発酵食品を摂取して腸内環境を整える
腸内環境の改善がアレルギー予防につながるという研究結果があります。
2014年のスイス・ローザンヌ大学の研究では、マウスに食物繊維の多い食事を与えるとハウスダストへのアレルギー反応が減少が見られたとの事。
また、理化学研究所の研究では、免疫細胞の暴走を止める働きがある制御性T細胞(Tレグ)が腸内細菌が作る短鎖脂肪酸によって増える事が明らかになりました。(『腸内フローラ 10の真実』/NHKスペシャル取材班より)

 

③運動不足を解消する
適度な運動がストレス緩和を図り、また全身の血行を改善する事でむくみを改善

 

④鍼やマッサージで頭や首のコリを緩める
鍼には副交感神経の働きを高めてストレス緩和や不眠を改善する効果があります。
また、明治国際医療大学・江川雅人教授の実験(2013)では、アトピー患者への鍼治療後の血中IgE抗体値が低下したというデータも出ています。

その他、漢方の考え方では、花粉症は水分バランスの異常(水毒)であり、全身のむくみを改善する事が治療のポイントと考えています。
特に花粉症状がひどい人は、頭部が非常に凝っている事が多く、>ヘッドマッサージで頭部の緊張を緩める事で目の奥の違和感・鼻詰まりなどの症状が緩和されるケースが多く見られます。

 

 

以上の4項目となりますが、基本は日々の生活習慣を整えて免疫力を高める事が大切です。

慢性的なストレス、睡眠不足や運動不足、偏った食生活などは身体のバランスを崩して抵抗力を低下させる原因になり、アレルギー症状の悪化を招くので注意が必要です。

 

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