美脚鍼(むくみ治療)
むくみとは、一言で表すと血液やリンパ液の循環不良です。
心臓から出た血液は、動脈を通して水分や栄養分を全身の細胞に供給して、
代わりに細胞内で不要になった水分や老廃物を静脈やリンパ管から吸収して再び体内を循環させます。
その静脈やリンパ管がスムーズに流れず、主に下肢を中心に水分が溜まってしまっている状態を指します。
原因の多くは、塩分の取り過ぎや慢性的な冷え性、長時間の立ち仕事や運動不足によるふくらはぎのポンプ機能の低下、などが挙げられます。その他、下肢の静脈瘤や肝臓および腎臓の機能低下(ネフローゼ症候群、低アルブミン血症)が原因のむくみは注意が必要となり、医療機関への受診も検討します。
◎鍼による効果
・刺鍼局所の血液循環が改善
鍼を体内に刺す事で局所的に「軸索反射」という反応が起こると言われています。
鍼刺激によりCGRP(カルシトニン関連ペプチド)やサブスタンスPといった神経伝達物質が放出され、毛細血管を拡張させることで血行改善が図られます。
血流が良くなり新陳代謝が上がる事で、組織に溜まった老廃物の除去やリンパ管の流れがスムーズになりむくみを改善します。
◎マッサージによる効果
・揉捏法(おす、こねる、つまむ等)や振せん法といったマッサージ手技を駆使して筋肉に様々な刺激を与える事で、血流改善を促します。特に筋肉を揺らしたり振動を与えてほぐしていく振せん法は、抹消から中心にむけた静脈血の還流を促進させる効果が期待できます。