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五十肩(肩関節周囲炎)

2016.11.30.

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◆原因
はっきりとはわかってなく不明とされてますが、加齢や運動不足による

①身体機能の低下

②組織の変性、

③自律神経の乱れ

などが原因でないかと考えられております。

 

①身体機能の低下

腕を上げる動作は、上腕骨や肩甲骨、鎖骨、肋骨などの胸郭が上手く連動する事で起こります。

特に肩甲上腕関節(上腕骨+肩甲骨)と肩甲胸郭関節(肩甲骨+肋骨)のスムーズな連動が必要となりますが、
加齢により肩甲骨や胸郭の動きが悪くなると、

・肩甲上腕関節に無理なストレスがかかる
・関節包に炎症がおこる

といった事から症状が起こりやすくなります。

 

②組織の変性

肩を動かす時に重要な筋肉として腱板筋(いわゆるインナーマッスル)がありますが、肩関節が動く際にこのような腱板筋と鎖骨がぶつからないように間に肩峰下滑液包というクッションがあります。このクッションが加齢により薄くなる・弾力が低下するなどが起こる事で肩関節(上腕骨)のストレスが加わり炎症が起こりやすくなります。

また肩関節自体の安定性を保つ靭帯(下関節上腕靭帯/AIGHL)の線維化・瘢痕化が起こる事で、肩関節自体の可動域が無くなり肩が上がらなくなる、とも言われています。

 

③自律神経の乱れ

ストレスや慢性的な緊張状態は自立神経の乱れを引き起こします。

自立神経の乱れは、

知覚神経の興奮→交感神経・運動神経の興奮→血管収縮&筋緊張亢進→抹消循環障害→組織酸欠&代謝産物蓄積→発痛物質の産生→知覚神経の興奮・・・

という具合で痛みの悪循環・慢性化を引き起こす原因となり、また普段では感じにくい痛みを感じやすくなるといった要因にもなりやすいと言われています。

 

◆医療機関での治療ガイドライン

五十肩(肩関節周囲炎)は以下のような3つのステージを進んでいくと言われています。

【炎症期】
痛みが強く肩が全く動かせない時もあり、夜間痛も強く眠れないことも多い。
この時期はとにかく炎症を抑えて痛みのコントロールを行う事が最も重要で、下手に動かしたりしないほうがよい。また、痛みの出る動きもなるべく行わないようにする。
痛み止めの服用や炎症を抑える関節内注射(ステロイド)で疼痛コントロールする事が効果的。

【拘縮期】
痛みが落ち着き、代わりに肩の動きが悪くなる時期。
治療としてはリハビリがメイン。肩甲骨周囲の筋肉が固くなってるので、筋肉の柔軟性・関節可動域を高める事がメイン。

※ここでマッサージや鍼で筋緊張を緩め、関節の可動域訓練・ストレッチを行う事で回復が早くなる。

【回復期】
肩の痛みや可動域も回復してくる。

 

◆当院での治療

基本的には、いわゆる【拘縮期】に患部周辺の鍼・マッサージ治療および超音波治療+運動療法を組み合わせて、痛みをコントロールしながら関節の可動域訓練を行っていきます。

また【炎症期】で痛みが強い場合は、超音波治療を中心に炎症を抑える治療も効果的です。
なかなか1回の治療で劇的に改善する事は難しいですが、まずは疼痛のコントロールをしながら、可能な範囲で動かして行くことが早期とにかく重要です。継続して治療を行う事で徐々に効果が表れてきます。

 

◎鍼による効果

・刺鍼局所の血液循環が改善
鍼を体内に刺す事で局所的に「軸索反射」という反応が起こると言われています。
鍼刺激によりCGRP(カルシトニン関連ペプチド)やサブスタンスPといった神経伝達物質が放出され、毛細血管を拡張させることで血行改善が図られます。

血流が良くなり新陳代謝が上がる事で、組織に溜まった老廃物の除去やリンパ管の流れがスムーズになりむくみを改善します。

 

◎マッサージによる効果
揉捏法(おす、こねる、つまむ等)や振せん法といったマッサージ手技を駆使して筋肉に様々な刺激を与える事で、血流改善を促します。

特に筋肉を揺らしたり振動を与えてほぐしていく振せん法は、抹消から中心にむけた静脈血の還流を促進させる効果が期待できます。

 

◎超音波治療器による効果

超音波治療器の仕組みは、電磁エネルギーをプローブと呼ばれる治療器の先端部から超音波に変換し、体内部で照射される際に生じる熱が疾患部を立体的に温め、疾患部の疼痛を和らげる効果が認められています。

超音波治療の主な生理的作用としては、以下の2つが挙げられます。

1,温熱効果

温熱効果は主に、
組織の伸展性および関節可動域の増大、拘縮の改善、血流改善し疼痛緩和、などの効果が挙げられます。

2,非熱効果(機械的効果)
非熱効果(機械的効果)とは、超音波の振動を連続で与えて熱を発生させる温熱効果と違い、振動を断続的に起こすことで熱の発生を抑え、主に超音波の振動エネルギーを与える事で細胞を活性化し、組織の修復を促進する効果が挙げられます。
特に捻挫や打撲などの怪我における急性期の炎症・腫れ(浮腫)を軽減し、回復を早める効果が期待できます。

実際の使用例としては、肩こりや腰痛など慢性的な筋疲労・筋緊張が原因のものには温熱効果で筋緊張を緩める事を目的に、
また捻挫など怪我をした直後で腫れが酷い場合などは非熱効果で腫れを軽減させ組織修復を促す事を目的に治療に活用しております。

 

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